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ガン制圧の理論医学(タイムス3号より)

 <1996年4月2日 ラトビア共和国々立科学アカデミーに於ける講演にて新説発表 >

ガン制圧の理論医学

五井野 正名誉博士

その1:水溶性多糖体によるシールド効果の理論説明

  植物に含まれる植物繊維は肉食動物においては消化されないので、腸内において腸壁にこびりつく脂肪、タンパク質を除去する作用をもち、それが腸の消化機能を正常に回復する機能をもっている。つまり、植物は栄養としての価値がない場合でも薬としての機能を持っている事に注目すべきである。植物繊維のこの様な働きがない場合は腸壁にこびりつく老廃物によって、その脂肪に細菌類の増殖が促されて、それが腸壁の表面に炎症を引き起こし、強いては壁面硬直、腫瘍の原因にもなると予想される。

 食生活の習慣は人間の5大系統である酵素系、血管系、内分泌系、免疫系、神経系の中の酵素系に大きな影響を与える。逆に食物が大きく変化すると一時的に酵素の機能に無理が生じる。

 ここでこの様な5大系統のメカニズムの流れの理論を提唱したい。  5大系統の中で最初のメカニズムは消化器系統を司る酵素系である。酵素の力によって体内に入ってきた食物は消化、吸収されて血管の中にはいる。消化、吸収されないものは排便として体外に出される。一方、血液はその中に入った物質や体内の老廃物等を各臓器に送り込み、酸素・養分・水分等の輸送や調節の働きをしているが、内分泌系の主要な働きを為すホルモンの作用によって体内の各器官に必要に応じてバランス良く送り出している。この様に、ホルモンは体内の情報伝達に大きく関わっている為に、現状把握の必要性から大脳との密接な情報のやり取りにも係わっていると推測する。それ故、ホルモンが脳細胞の情報のやり取り、つまり、記憶や判断力等に大きな影響力を及ぼし、又、身体のバランスの維持や運動や能力や体力等に重要な役割を果たすために、若さや精力や頭脳の活性化、明晰化を望むならホルモンの働きを重要視すべきである。このホルモンの情報力によって、細菌やウィルス等、異質な侵入物質に対し、免疫系統にそれが知らされる。免疫系に入ると、まずその主要な働きであるリンパ球は血管の中に入った異質細胞に対し、攻撃を加えて、これを排除する働きをすると同時に神経細胞を通して神経系統に知らせ、骨髄より作られるBリンパ球のさらなる応援や増産などに働きかけ、各器官の連絡、支援体制を作り出す。

 この様な5大系統のメカニズムを図に示すと図の様になる。

図・ 「酵素系」・「血管系」・「内分泌系」・「免疫系」(リンパ球)・「神経系」

 酵素系で消化されて血管系に入ったもの、いわゆる食物の養分は内分泌系での働きを得て各器官に送られる。

図・ 「酵素系」・「血管系」・「内分泌系」

 血管系から入った細菌、ウィルスは内分泌系で判断されて免疫系で排除される。 

図・ 「血管系」・「内分泌系」・「免疫系」                        

 ここで問題となるのは免疫系で防ぎきれないガン細胞の場合である。しかし、図・、図・、図・から判る様に2段階で進んだところで排除される事から、ガン細胞は図・の様に内分泌系、つまりホルモンより情報を得たガン細胞が免疫系の監視網をかいくぐって神経系で防御される性質のものだと判断すると、従来の免疫療法だけの考え方では理解しえなかったガンの特性というものを知りうる上で対処し易いと仮定したい。

図・ 「内分泌系」・「免疫系」・「神経系」

 つまり、ガンが成長するにはホルモンが大きな役割を果たしている事は既に知られている事であり、ガン細胞がホルモンより情報を得て免疫系の監視網をかいくぐって神経系の領域まで進んだところで、正常細胞との遺伝子の差異で排除されるものと提唱したい。逆の流れでいえば遺伝子の変異によって生まれたガン細胞は、ホルモンからの情報を取り入れて免疫系の監視をかいくぐり、正常細胞と同じ様に体内で養分やその他を得て無秩序な増殖を繰り返したものが進行ガンと判断する。

 この事からガン細胞の増殖を止め、排除するには免疫系の問題として対処するのではなく、神経系の問題として対処するべきで骨髄の活性化、正常化、神経細胞の活性化、正常化が最優先の課題だと提言する。

 最終的にはガン細胞を処理するには身体全体と神経の活性化によって生まれる体力が勝負のカギとなる。そこでガン治療には神経細胞がガン細胞を認識して体内に抗ガンホルモンを作り出し、ガン細胞だけを正常細胞と選り分けて、養分や水分の補給を止めて死滅化させて体外に排出させる為のより効果的な方法を考えることを提言する。

 以上の様なアイデアに基づいて開発されたのが霊芝等による制ガン治療である。

 つまり、霊芝等に含まれる活性多糖体によるガン治療のメカニズムは、ガン細胞だけに限って養分や水分の補強を絶って死滅化させ、さらに血管の中の老廃物を取り除いて血液の循環を良くし、新陳代謝を活発化して総合的体力をつけさせるという点にある。

 ここで肉食動物が草食動物と違って植物繊維質を消化器系の中で分解、消化できない理由を今度は動物体内で生きているガン細胞に当てはめ、血管系の中で多糖体が分解、消化できないという理由をもってガン治療の理論説明を試みたい。

 キノコは10~60%の非消化性多糖体を含んでいる。霊芝等のキノコ類に含有される水溶性多糖体は胃腸の中で吸収されて、血液中に入り(腸における非消化性の植物繊維が腸壁にこびりつく脂肪タンパク質等の老廃物を除去する働きをもつように)、血管壁の老廃成分を除去する働きをもっていると推測する。

 それ故、多糖体は初期においては、それらの老廃物と共にそこに生息するウィルスを取り除いて血液の流れや浄化に大きな効能を発揮するために、血液系統の不純や老化から来るあらゆる病気に効果があると推測する。またガン細胞の場合は多糖体の一部分を糖分として取り入れたものの(肉食動物が非消化性の植物繊維を取り入れたのと同じ状況に似ていて)、分解出来ずして、その多糖体の大部分はガン細胞の外側にシールドの様に取り付いた状態になっていると提案する。ガン細胞だけが多糖体の一部を誤って取り入れて正常細胞がそうしないのは、遺伝子の違いからくる情報の違いと、激しい細胞増殖の過程で引き起こる誤食であると仮定する。

 神経系の遺伝子に元々備わっている正常情報に対し、ガンは途中からの遺伝子の変異であるから、当然、神経系の情報において差が起こり、内分泌系のホルモンが司る情報においては、分子量が百万以上という多糖体の三重らせんの複雑構造に対し、正常細胞の様に対処出来ないからだと仮定する。この様な理由によってガン細胞は多糖体を消化しきれず、一部分の取り入れられた多糖体の分岐鎖が釣り針のようにガン細胞の中に食い込み、残りの多糖体の部分は糸の様にガン細胞に絡むと仮定する。

 この事によって、釣り針の様な分岐鎖を取り込んだガン細胞は、やがて養分が得られない為にガン細胞の増殖が止まると推測する。しかしながら、シールドはガン細胞の集合体の外側の部分だけの為に、内側のガン細胞集合体はシールドのかからない部分から拡散して増殖する可能性があるが、全体的にシールドがかかった場合は増殖が止まると推測する。

 霊芝類に含まれる多糖体はこの様にしてガン細胞に対してシールドの役目を果たし、ガン細胞の増殖を止める働きだけでなく、シールドによってガン細胞が出す物質が止まる事によってリンパ球が正常反応活性化して免疫性を高め、体力を回復させる働きを持つ複合的な制ガン作用を持っていると提案する。

 この様に制ガン作用を持つ多糖体を化学的に分析すると、β-1,6-D-モノグルコシル分岐鎖があって、水溶性であるβ-1,3-D-グルカンという物質等、分岐鎖をもつ活性多糖体が有効ではないかと推測する。

 そこで、ガン細胞が誤って細胞内に分岐鎖を取り入れてしまった為に、残りの多糖体全体は消化、分解されず、同じ様にして次々と他のガン細胞も分岐鎖一個を取り入れて、まるで頑丈な糸に取り付けられた複数の針に引っかかった魚の群れの様に、ガン細胞集合体の周辺を取り巻いてシ-ルド状になると提案したい。

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